昔話でもしようかーカマキリと母ー
幼稚園のころ 川原で不思議なものを見つけた
ススキの茎に7センチほどのカサカサしたお団子のようなもの
メレンゲをベージュにした感じといえばいいだろうか
何かの卵っぽい
茎を折り釣りをしている父に見せにいくと「大カマキリの卵やなw」
と
大カマキリ!あの巨大でかっこよくて見つけると無性にちょっかいかけたくなるアレ!
今では虫が大の苦手であるが子供の時はハサミムシですら素手でにぎれるほどの
虫好きだった私は同じような卵を3個みつけ
母へのお土産に綺麗なススキ数本と卵をもちかえった
ススキは母の手で綺麗に花瓶に入れられ
卵は私のペンケースに無造作に突っ込まれていた
そう・・・私はこの卵をカサカさだったため生まれたあとの抜け殻と思っていたのである
そして悲劇は私の留守中におこった
ある日幼稚園からもどると ぐったりした母が虫かごを渡していいました
公園にでも放してきてあげなさいと・・・
母はわりとおっとりしたお嬢さん育ちの人なのだけれども
大量のカマキリの赤ちゃんをすべて生きたまま捕まえ虫かごにいれてくれたのだった
あのヤツレようからかなり苦戦したものとおもわれるが それでも死骸ひとつなく
小さなカマキリは虫かごの中でわしゃわしゃと小さいカマをふりあげていた
カマキリたちは無事公園に放たれわらわらと逃げていった
( ´・ω・`)ノ~バイバイといいながら 母が必死でカマキリをつかまえたかと思うと
可哀想な事をしたと思いつつあわてぶりが見れなかったのが少し残念だなと思った
私はひどい娘である